工場勤務を「あほらしい」と感じている。それ、正常だと思います。
僕はパン工場で4年間、三交代のラインオペレーターをやっていました。毎日同じパンを同じ手順で作り続けて、何度も「これ、何のためにやってるんだ」と思ったことがあります。
この記事は「あほらしい」と感じている人に、「その感覚は間違ってないよ」と伝えたくて書いています。ただし「だから辞めろ」とは言いません。感じた後にどうするかの方が大事だからです。
工場勤務が「あほらしい」と感じる5つの瞬間

1. 頑張っても評価が変わらない
工場の評価は基本的に「減点方式」です。ミスしなければ普通、ミスすればマイナス。100個完璧に作っても何も言われないけど、不良品を出すと始末書を書かされます。
がんばる意味がわからなくなります。手を抜いてミスしない方が評価されるなんて、あほらしいと思わない方がおかしいです。
2. 何年やってもスキルが身につかない焦り
工場の作業は1ヶ月もすれば誰でもできるようになります。で、それを3年やっても5年やっても「できること」は増えません。
同世代がプログラミングとか営業スキルを磨いている中、自分はパンを包装し続けている。「このまま10年経ったら俺、何者にもなれないんじゃないか」——この焦りは確実にありました。
3. 同じことの繰り返しで曜日感覚がなくなる
三交代だと土日の概念が消えます。毎日同じラインで同じ工程です。月曜も金曜も変わりません。カレンダーを見ないと今日が何曜日かわからなくなります。
「昨日と今日の違いって何?」と思ったとき、心の底から「あほらしい」と感じました。
4. 改善提案を出しても何も変わらない
「こうした方が効率いいのに」と提案しても、「前からこうだから」で終わります。もしくは「上に言っとくね」と言われて永久に放置されます。
自分の頭を使っても報われない環境にいると、だんだん考えること自体をやめてしまいます。それがまた「あほらしさ」を加速させます。
5. 残業しないと生活できない給料構造
基本給は低いです。手取りを25万にするには残業30〜40時間が必要です。つまり、長時間拘束されることが前提の収入設計です。
「定時で帰ったら手取り18万」と気づいたとき、「この仕組み自体があほらしい」と思いました。
「あほらしい」と感じることは異常じゃない

ここまで読んで共感してくれたなら、安心してほしい。あなたの感覚はまともです。
ただ、一つだけ注意がある。「あほらしい」と思い続けながら何もしないと、数年があっという間に過ぎる。僕がそうだった。「辞めたい」と思ってから実際に動き出すまで2年かかりました。
パン工場を辞めたいと感じたときのことを書いた記事にも詳しく書いたけど、「思っているだけ」の時期が一番もったいないです。
「あほらしい」の先にある2つの選択肢

選択肢1:環境を変える(転職)
僕は最終的にマーケティング職に転職した。工場時代は「自分にはスキルがない」と思い込んでいたけど、実際に動いてみたら意外と選択肢はあった。
正直、転職後は残業ほぼゼロで工場時代と同等以上の収入を得ています。「あほらしい」と感じる回数は激減しました。頑張りが数字で見える仕事は、やりがいが全然違います。
選択肢2:工場に残りつつ心の持ち方を変える
これも否定しない。工場勤務には「考えなくていい楽さ」がある。人間関係も限定的で、合う人には合う。
「あほらしいけど、まあ生活できてるし」で折り合いをつけている人も知っています。それも一つの正解だと思います。
まとめ:「あほらしい」は行動のサイン

工場勤務を「あほらしい」と感じること自体は、あなたの中の向上心が出しているサインです。
大事なのは、そのサインに対してどう動くかです。
向いている人: 安定した収入を確保しつつ、考えないで済む仕事がいい人。プライベートを充実させたい人。
向いていない人: 成長実感がほしい人。「自分は何者かになりたい」と思っている人。評価されることでモチベーションが上がる人。
あほらしいと感じるのは、あなたがそこにいるべき人間じゃなくなってきている証拠かもしれません。

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